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作成:小沢仁 株式会社レジェンド・アプリケーションズ
グラフをカスタマイズしたい
手順(画像をクリックすると拡大表示します)
このチュートリアルで習うこと
前提条件
- Javaプログラム解発の知識を有すること
- Eclipseがパソコンにインストールとセットアップされていること。
Eclipseをインストールされていない方はhttps://www.eclipse.org/downloads/からダウンロードすることができます。 - LaKeelBIカスタマイザー用のjarファイル。
ここからダウンロードできます。ダウンロードした後に解凍して置いてください。
LaKeel BI Studioの「グラフ」コンポーネントはJFreeChartを利用しています。グラフを細かくカスタマイズする場合は、Javaのカスタマイザクラスを作成してインターフェースを実装、拡張クラスを作成、標準のクラスオーバライドします。
本ページでは先ずグラフコンポーネントをカスタマイズするために実装するnet.sf.jasperreports.engine.JRChartCustomizerクラスの作成するEclipse環境のセットアップの仕方を説明します。
- グラフ用のカスタムクラスはJavaクラスです。そのため、Eclipseでカスタムクラスを作成する場合は先ずJavaプロジェクトを作成します。
Eclipseから「File」-「New」-「Java Project」(「ファイル」-「新規」-「Javaプロジェクト」)を選択します。
- 「Project name」(プロジェクト名)を入力して、「Next >」ボタンを押下します。例ではプロジェクト名を「SampleCustomizer」にしています。作成したカスタマイザークラスのjarファイルはプロジェクト単位でLaKeel BI Studioに読込ませます。
- カスタマイザークラスで必要なJavaライブラリを読込ます。
「Libraries」(ライブラリ)タブを選択します。
- LaKeelBIカスタマイザー用のjarファイルを追加します。
「Add External JARs」(外部Jarを追加)ボタンを押下して、LaKeelBIカスタマイザー用のjarファイルを指定します。
- >LaKeelBIカスタマイザー用のjarファイルが追加されたことを確認してください。確認した後に「Finish」(完了)ボタンを押下します。
- 追加したjarファイルが「Referenced Libraries」に追加されていることを確認します。これで準備は完了です。
- カスタマイザー用のJavaクラスを作成します。
カスタマイザークラスのために作成したJavaプロジェクト内の「src」フォルダを右クリックして、「New」-「Class」を選択します。
- 「Source folder」、「Package」、「Name」、「Superclass」(ソースフォルダ、パッケージ名、クラス名、スーパークラス)を入力します。スーパークラスには「net.sf.jasperreports.engine.JRAbstractChartCustomizer」と入力します。
入力が終わったら「Finish」(完了)ボタンを押下します。
- Javaクラスが作成さてたことを確認します。
- クラスの内容を記述します。customizeメソッドの前の行の「@Override」は削除します。customizeメソッドの引数の変数名もわかり易い名前に変更することを推奨します。
下のコードは棒グラフの棒の幅を変更します。public void customize(JFreeChart jFreeChart, JRChart jrChart) { CategoryPlot plot = jFreeChart.getCategoryPlot(); BarRenderer barRenderer = (BarRenderer)plot.getRenderer(); // 棒ぜんたいの最大幅をグラフ表示領域幅の%で設定します barRenderer.setMaximumBarWidth(0.01); plot.setRenderer(barRenderer); }
- importされていないクラスがあるため、エラーが表示された場合は赤い×を左クリックした「Import xxxx」を選択します。
- エラーがないことを確認します。これでカスタマイザークラスが作成されました。
- LaKeel BI Studioでカスタマイザークラスを利用する場合は、生成したjarファイルを読込み、使うグラフで指定する必要があります。
カスタマイザークラスをLaKeel BI Studioに読み込むには、レポートプロジェクトを右クリックして「ビルド・パス」-「ビルド・パスの構成」を選択します。
- 「外部JARの追加」ボタンを押下して、Eclipseで生成したjarファイルを指定します。
- カスタマイザー用のjarが追加されたことを確認した後に「OK」ボタンを押下します。
- 先ずはカスタマイザーなしで棒グラフを表示して見ましょう。
- 標準では次のように棒の幅はグラフ領域の大きさによって自動調整されます。
- カスタマイザークラスを適用します。
グラフをクリックして、プロパティビューから「グラフ」タブを選択します。「カスタマイズ・クラス」の右にある「...」ボタンを押下します。
- 作成したカスタマイザクラスを入力して「OK」ボタンを押下します。
- カスタマイズ・クラスが入力されたことを確認した後にグラフを再びプレビューします。
- 棒の幅が細くなったことを確認します。
作成:小澤仁
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