作成:小沢仁 株式会社レジェンド・アプリケーションズ
このチュートリアルで習うこと
- テンプレートの構成
- テンプレートの作成と編集
- テンプレートの保存
- Jaspersoft Studioにテンプレートの登録
Jaspersoft Studioには標準で複数のレポートテンプレートが用意されています。それらのテンプレートは新しいレポートを作成する時に選択することが可能です。しかし、欲しいテンプレートが用意されたテンプレートに無い場合は自分でテンプレートを定義してJaspersoft Studioに登録することができます。登録されたテンプレートは、新しいレポートを作成する時に選択することができます。
テンプレートの構成
テンプレートの作成と編集
新規に一からテンプレートを作成することもできますが、既存のテンプレートを編集して新規のテンプレートを作成することもできます。
一から新規テンプレートの作成
一からテンプレートを作成することもできます。
新規テンプレートの作成
- メニューから「ファイル」->「新規」->「JasperReport」を選択します。
- 新規レポートウィザードから基となるテンプレートを選択します。「空白」を選択して、「次へ >」ボタンを押下します。
- 作成されるテンプレートファイルの名前を入力して、保存先を指定します。
「次へ >」ボタンを押下します。 - テンプレートを作成する場合はデータベース接続は不要なので、「一つの空レコード」を選択して、「完了」ボタンを押下します。
空白のテンプレートが表示されます。テンプレートには次ぎの領域があります:- 題名
- ページヘッダ
- 列ヘッダ
- 詳細
- 列フッター
- ページフッター
- サマリー
- アウトライン・ビューからレポートを右クリックして「グループの作成」を選択します。
グループ領域ダイアログが表示されます。 - グループ名を入力して「次へ >」ボタンを押下します。
- 「グループヘッダの追加」と「グループフッターの追加」をチェックして、「完了」ボタンを押下します。
次のようになっているはずです。
テンプレートのカスタマイズ
空白のテンプレートを作成した後に、テンプレートを自由に編集することができます。例えば、会社のロゴの追加、ページ番号の振り付け、背景の挿入などを行うことができます。また各領域の大きさを設定することもできます。
テンプレートのカスタマイズ
- 画像を追加するには、パレットから画像コンポーネントをテンプレートレイアウトにドラッグ&ドロップします。テンプレートの場合は会社ログを題名領域に配置することが多いです。
- 題名には会社名を記述する場合が多くあります。その場合は、パレットから固定文字列コンポーネントをテンプレートレイアウトにドラッグ&ドロップします。
- テンプレートに透かしを入れる場合は、先ずアウトライン・ビューから「背景」を選択して、プロパティ・ビューから背景領域の高さをレポートの高さに変更します。
その後に背景領域に透かしに使う画像を配置します。画像の大きさを背景領域の大きさにします。 - ページ番号を追加する場合は、ページフッター領域に「ページ番号」コンポーネントを配置します。ページ番号の代わりに「ページX/Y」コンポーネントを配置することもできます。
- 列ヘッダにラベルを付ける場合は、列ヘッダ領域に「固定文字列」コンポーネントを配置します。
- レポートの文字列を追加する場合は、「テキスト」コンポーネントを配置します。例えば、グループヘッダ領域や詳細領域にテキストコンポーネントを配置して、内容を「グループフィールドと「フィールド」に設定して見てください。
- テンプレートファイルを保存します。
- プレビュータブを選択して、テンプレートの内容を確認してください。
テンプレートの保存
Jaspersoft Studioのテンプレート用のすべてのファイルは同じフォルダに納めます。テンプレートをエクスポートした場合は、すべてのファイルが移動されますが、すべてのファイルが同じフォルダに収まっているので移動先でも一つのフォルダにすべてのファイルがあるようになります。
注:すべてのファイルが1つのフォルダに納められるため、同じ名前のファイルは上書きされてしまいます。
テンプレート・ディレクトリの作成
テンプレートのエクスポート
作成したテンプレートをエクスポートすると他コンピュータでも使えるようになります。
- メニューから「ファイル」->「レポートテンプレートとしてエクスポート」を選択します。
テンプレートエクスポートダイアログが表示します。 - 「参照」ボタンを押下して、テンプレートを保存するフォルダを指定します。
「次へ >」ボタンを押下します。
「タイプとカテゴリーの定義」ダイアログが表示します。 - ドロップダウンリストからテンプレートが標準のテンプレートなのか、テーブル型のレポートなのかを選択します。
この設定はレポートを検証するのみ使われます。例えば「標準レポート」を選択した場合はグループフィールドに関連したテキストグループや列ヘッダにテキストレベルが配置されているのかなどをチェックを行います。検証に失敗するとエラーメッセージが表示されます。 - テンプレートのカテゴリーを選択して、矢印ボタンを押下して「選択したカテゴリー」へ移します。
- 「完了」ボタンを押下します。
サムネイルの作成
テンプレートはサムネイルなしでも使えますが、あると他の人でもテンプレートを使いやすくなります。
- 「プレビュー」タブを選択します。
- 「画像のエクスポート」ボタンを押下します。
- テンプレートと同じディレクトリに同じ名前(但し、拡張子は画像の拡張子にしてください)で保存してください。
Jaspersoft Studioにテンプレートの登録
テンプレートを作成した後は、Jaspersoft Studioに登録することができます。
テンプレートをJaspersoft Studioに登録する
- メニューから「ウィンドウ」->「設定」->「Jaspersoft Studio」->「テンプレートフォルダ」を選択します。
- テンプレートを保存したフォルダを指定します。
- 「適用」ボタンを押下します。
- 「OK」ボタンを押下します。
メニューから「ファイル」->「新規」ー>「Jaspersoft Report」を選択します。デフォルトのテンプレートと一緒に登録されたテンプレートが表示されるはずです。
Recommended Comments
There are no comments to display.